大切にしているもの?

今住んでいる家に引っ越してもうすぐ2年が経とうとしています。

その間に家族が一人増え、上の子が使った、お下がりしようと取っておいた服や靴、おもちゃ、絵本がたくさん。

そろそろ使えるかなと思って出してみるものの、意外と汚れてしまっていたり、壊れて使えそうにないものもあったりで。

大事に取っておいたはずなのに、バタバタ時間に追われてきちんと管理できていなかったのだなぁ…。ちょっぴりガッカリでした。

物を選ぶ時や、物を保管している間、大切にしている想いって、何でしょうか?

家を選ぶ時、まだ今よりも時間があったあの頃、

現状で

・気に入っていること

・困っていること

について考える時間がありました。

★気に入っていることは、

駅が近い、買い物が便利、公共施設が整っている等を挙げていました。

★困っていることは、

日当たりが悪い、生活音がうるさい、子育てしづらい間取り、結露がひどい等を挙げていました。

新婚ながらのささやかでワクワクが沢山詰まっていたお部屋でしたが、建物は古く、赤ちゃんと一日中過ごすにはあまり快適ではありませんでした。

日当たりが良くて、夜は静かに過ごせて、子育てがしやすい快適なおうちを求めていたのです。

お庭が広かったらいいなぁとか、趣味の部屋が欲しいなぁとか、他にも叶えたい部分はありますが、全てを手に入れるのは大変なことです。

大切にしている「はず」のものは、よく考えたらあまり必要ではない場合があります。

本当に大切にしているものは多くはありません。物に対する想い、日頃考えていること、どこかに共通点があったりしますよね。

好きなもののルールはどこかに隠れています。

ミニマリストに憧れた時期もありましたが(笑)大切な楽器やCDが捨てられない私には難しいようです。

整理整頓を行ってみれば、本当に自分の大切なものが見えてきますね。

生きている間、ずーっと整理整頓が必要です。

ナシロ

春はあっという間に

私は先週、秋月の杉ノ馬場の桜を見て参りました。

「秋月春まつり」が行われる有名な桜並木の通りで、桜の本数は約200本、例年10万人が訪れるといいます。

暖かい一日でお花見には最高のお天気でした。

出店が軒を連ねており、美味しそうな食べ物を見つけては、あれもこれもと財布の紐がゆるくなる始末でした。

特に美味しかったのは、温められたこんにゃくに、ゆずやゴマの味噌をたっぷりと塗った田楽でした。

簡単ですが、家ではなかなか作らないですね。

秋月杉ノ馬場の並木道の入口の手前に、学生時代の後輩の女の子のご主人が営む「秋月」というお店があります。

こちらでは陶磁器やガラス等、日常で使いたくなるようなものが数多く取り扱われています。

天井には立派な飾り梁が設えてあり、奥ゆかしい歴史を持つ秋月のお店らしく、雰囲気を引き立てておりました。

お店の裏から川の方に出られるというので、案内してもらいました。

桜にまけじと桃の花が可愛らしく咲いておりました。

早朝の澄み切った空気がとっても気持ちいいそうで、また夏になると川遊びが涼しくて気持ちがいいと。必ず夏にも訪れるから!と約束しました。

例年短い春ですが、少しでも長く感じていたい季節です。

ちょうど一週間経った今日の雨で、もう葉桜になったでしょうか。

すぐ夏になりそうで、なんだかドキドキ!

木の話題にでも触れようかと思っていましたが、一人で春に浸ってお腹いっぱいになりました。それではまた。

ナシロ

キシラデコールで外部の木部塗装@城南区七隈

福岡市城南区七隈にて建築しておりますお住まい。

着実に完成へと歩を進めております。

外壁の「焼杉」を張り終わりまして、外観は完成に近づいています。

そのようななかで外部に出ている木部を保護する目的にて、木部用の塗料を塗らねばなりません。

そういうわけで、今回、外部木部用塗料を塗りました。

キシラデコールです。

その筋では結構メジャーな存在です。

屋外の木部に対して、防腐防カビ防虫効果のある耐候性ある塗料です。

今回の塗装の色は「ウォルナット」。

この色を選んだ理由は、このお住まいのコンセプトから来ています。

下の写真は塗装前の写真です。今回塗装したのは破風、鼻隠し、軒天です。破風鼻隠しは屋根のちょい下のライン。

外壁が「焼杉」という日本においては、昔から長く使われてきた外壁材で、黒く印象深いです。窓は木製サッシをいくつも使い、赤みがかった色合い。そして、戸袋には建主自ら塗った柿渋。

この色合いのなかで、屋根すぐ下のラインが白く、白木の明るいトーンで、ちょっと浮いたイメージではないでしょうか。

このお住まいのコンセプトは「新築なのだけれども、かねてよりそこに在ったかのような普遍的な上質の住まい」。

塗装後の写真がこれです。

いかがでしょうか?

塗装前の写真はたしかに「新しい」イメージではあります。白っぽいラインがありますから。

ただ、ウォルナット色に塗ることで、落ち着いた、馴染んだ色合いになったのではないでしょうか。

塗る前の新しいけれども、少し浮いていたイメージのラインが焼杉と窓と一体になり、コンセプトの「新築なのだけれども、かねてよりそこに在ったかのような普遍的な上質の住まい」に近づいていっているのではないか。

そう僕は感じます。

キシラデコールを塗るとこんなイメージになります。

汗をかき、暑い日で軽く体調悪化しましたけれども、変化が目に見えるので、やりがいはありますね。

竹内

技術者の信念と誇り~小さな町に生まれた人の想いが今も生きている~【でんホーム・田口】

2018年3月15日、一般の方が利用できないTOTOお風呂ランドを体験出来ると伺い、北九州市にあるTOTOミュージアムに来ていた。 TOTOと言えば、日本ではトイレ、洗面器などの衛生陶器で約6割のシェアがあり第1位を誇る会社である。今回は工場見学も出来ると言うことで期待に胸を膨らませていた。

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まず目を引いたのは、「水滴」をイメージした柔らかなフォルムの建物。「水滴」のコンセプトに拘り、随所にそれを表現してあるのが、何とも印象的だった。

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隣接する建物は、屋上を緑化し「緑豊かな大地」を表現している。

【敷地面積】 148.716㎡(東京ドーム 3.2個) 、 【従業員】 3,445名

ここ「本社・小倉第一工場」内に、TOTOミュージアムは創立100周年記念事業として開設された。 建築デザインを通して、地球の毎日に潤いをもたらす環境つくりに貢献したい。 そんなTOTOの想いを形にしたこの建物は、環境配慮型施設になっていると言う。

水、熱、電力、素材、緑、長持ち、空気・・・地球と共存する、技術が光っていた。 水まわりからの環境貢献に全力を注ぐ

グラフィックス2

設計・・・梓設計 施工・・・鹿島建設

TOTOのルーツは1876年に創立された貿易会社「森村組」までさかのぼる。 貿易業界の草分けともいうべき「森村組」は、一業一社の精神で良品主義を貫き、食器や衛生陶器等の事業を分離して発展してきた。

様々な展示品を見ながらTOTOの歴史に触れていく内に、耳に入ってきた白磁の陶器。 そこで、思い描いたのは故郷のことだった。

私の故郷の佐賀県有田町は、やきものの町として有名だ。その歴史は古く、1616年に朝鮮人陶工 李参平(リ・サンペイ)によって陶石が発見され、日本で初めて磁器が焼かれた場所である。

左が、日本陶器(現ノリタケカンパニーリミテド)が初めて成功した純白のディナーセット。右が江戸時代から続く有田焼の老舗 香蘭社のペア碗皿。

比べてみてどうだろう?似ていると思いませんか? このディナーセットを見た瞬間に、私は無知で知らないけど、もしかして有田が関わっているのではないかと思えてならなかった。

1904年、日本陶器合名会社 (のち日本陶器(株)、現在(株)ノリタケカンパニーリミテド)が森村組の創立者らによって設立されてから、 1917年に衛生陶器部門を分離して東洋陶器(株)を経て、現在のTOTO(株)に至っている。

特に良品と均質に拘り、粗製乱造は良心が許さない。と戦時中にも関わらず技術者としての信念を曲げなかった、5代目社長 江副孫右衛門は、 社内にもこの信念を厳しく求めることで、再建へと導いたキーパーソンだ。

まさに、江副孫右衛門が有田出身の方だった。彼こそが、初めて純白のディナーセットを成功に導いた人物だと言う。

トイレが出来るまでの工程が、成型→乾燥→施釉(うわぐすりをかける)→本焼き の順と工場で説明をうけた。 有田焼が出来るまでの大体の工程が、成形→乾燥→素焼→. 絵付け・施釉 →本焼き の順である。

工場では、温度や湿度を調整し、粘土が乾燥しないように調整されていただけではなく、 乾燥後、本焼き後、サイズが小さくなることを考慮して、最終的に決まったサイズに焼きあがるように 【5代目社長 江副孫右衛門】 細かい曲線までも計算しつくされていた。まさに技術の成せる技だと思った。

有田の焼き物は、一つ一つ手造りで作る。有田で育った子供は、毎年図工の時間で必ず食器を作るから、大体の作り方はみんな知っている。 私も毎年焼き物を作っていた。汚れることが嫌で焼き物造りが大嫌いだったが、出来上がった食器を見ると嬉しいものだった。 土を練り、ろくろを回し、均一に丁寧に、薄くだけど薄すぎず、一つ一つ・・・。窯で焼いた時に、ひびや割れが少しでもあると割れてしまう。 大きかった焼き物が、小さく焼き上がり、食器としての価値がなくなるものもある。

そんな経験をして育ってきた私は、当時の技術で均質な物を作ることがどんなに大変なことだったか・・・。と考えた。 江副孫右衛門は、窯元で生まれたそうだ。父親の職人技を近くで見て育ち、ご本人も職人として育ったからこそなのかもしれない。

江副孫右衛門が制定した「愛業至誠」をテーマとした社是の中に、「良品と均質」と言う言葉がある。 まさに江副孫右衛門が曲げなかった技術者の信念のままの言葉だと思う。

「良品と均質」「奉仕と信用」「協力と発展」を3本柱とする社是は、現TOTOの社是にもなっている。 月日が経ってもいつの時代でも、技術者が忘れてはいけない受継がれてきた想い。

今回の研修は、単純にお風呂に入って、TOTOの新しい商品に触れて帰るものと思っていた。

ミュージアム自体の建築としての価値や技術とデザイン。TOTOの歴史と故郷有田の焼き物の技術。そして、江副孫右衛門。 見応え十分であった。

私は建築に携わる者だ。 私自身は数あるお家の一つの失敗かもしれない。だが、お客様にとっては一生で一度のお家なのだ。

当たり前だけど、忘れがちな技術者として大切な想いを、故郷の大先輩に教えられた気がした。

でんホーム株式会社  設計  田口 絵理

関連記事:【TOTOミュージアム】設計・アクセス・営業時間・料金情報。どんなところか見学に行ってきました。でんホーム株式会社

TOTOのものづくりの精神に表れる、かつてない「まいにち」への挑戦【でんホーム・名城】

TOTOグループは2017年5月15日に創立100周年を迎えた。

 

TOTOのトイレに始まるお風呂や流し台等の水回り製品は、もはや私たちの日常生活で当たり前の存在であり、衛生的な生活を送るうえで必要不可欠のものである。創業者である大倉和親が、明治36年に欧州視察で真っ白で清潔な衛生陶器を目にした時に生まれた「健康で文化的な生活を提供したい」という想いは、いまもなおTOTOの技術革新を生み出しているのである。

衛生陶器 温水便座
1位 TOTO(60.7%) TOTO(54%)
2位 INAX(30.4%) INAX(24%)
3位 ジャニス(4.9%) Panasonic(10%)

衛生陶器のシェアは日本経済新聞出版社調べ(2009年)

温水洗浄便座のシェアはリフォーム産業新聞調べ(2013年)

上記のようにトイレメーカーとしてのTOTO製品は日本の消費者から厚い信頼を得ているようである。私はTOTO以外の製品を目にすると、あっTOTOではないのだな、とどこか物足りなさに似た感情がよぎる。

TOTOの衛生陶器は、無駄を省きなおかつ存在感を表す、真っ白できれいな外観である。中には力士用のサイズや幼児用サイズも備えており、使用する対象に心地よく使用されるよう研究されている。

愛業至誠とはTOTO五代目社長である江副孫右衛門の残したTOTOの社是となるテーマであるが、「良品と均質」、「奉仕と信用」、「協力と発展」を三本柱としている。企業規模が大きくなればなるほど、社員それぞれが企業の想いを理解し、責任を持って任務を遂行するのは、近年の時代背景にも伴い、いささか困難になってくるのではないだろうか。

しかも社歴が長いほど複雑な思いが交錯しているように思える。しかしながら、零細であればそれが容易であるというわけでもない。やはり会社のリーダーがその想いを伝える努力を重ね、続いてそれを理解しうる立場がその姿に倣うのであろう。伝える努力を怠れば、それから先は何も生み出すことができないのである。

仕事の上で気がついた些細なことが、将来の何かを大きく変えるきっかけになるのかもしれない。会社の為ともいえるが、それは自分の為でもあり仕事仲間と楽しく働く環境づくりにも大きく影響する。自分の意見を述べやすい環境であればあるほど、自他を思いやる行動をとりやすくなってくるのであろう。

2017年、TOTOは日本、中国、アジア・オセアニア、米州、欧州など、19の国と地域で事業を展開し、2014年には新興国市場での事業拡大を目指し、インドのジャグラート州で衛生陶器工場が稼働している。生産拠点間の切磋琢磨により高いレベルでの商品の均質が実現されているという。

これはTOTOの海外事業には一貫して「Made by TOTO」の思想が流れているということになる。プライドを持って仕事をするという意識の高さは、創業者のゆるぎない想いを全社員に受け継ぐという成功へと導いた。これからも世界を相手に、かつてない「まいにち」への挑戦が続いている。

でんホーム株式会社 名城

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